怠惰は最高の美徳だとずっと感じてきました。 ここでの怠惰とは、反応が少なく慣性が強いことを意味します。 その根底にある心理は、自分自身を真剣に受け止め、過去の選択や築き上げた現状を受け入れることです。 したがって、外部から刺激策が出た場合、その刺激は既存の秩序を破る価値があるほど重要であることを証明しなければなりません。 映画やテレビドラマにおける上位者の描写もこれを捉えています。まず目を動かし、ゆっくりと頭を向け、表情はほぼ変わらないのです。 逆に、反応速度は降伏のサインであり、部下は注意と服従を示すために迅速な対応が必要です。 現代社会の「敏捷性」「応答性」「適応性」への称賛は一種の奴隷的道徳です。 「変わる必要がない時を知る」というのは単純に思えます。例えば「どの公衆トイレにもトイレットペーパーがある」(リー・クアンユーの言葉)が、これは非常に大きく、非常に深く、非常に重要なテーマです。